合指症(ごうししょう)とは?生まれつき指がつながっている状態について解説【おやま整形外科クリニック所沢院】
はじめに|赤ちゃんの指がつながっていると言われたら
「赤ちゃんの指がくっついていると言われた」「合指症と説明されたけれど、どう対応すればいいの?」「将来ちゃんと指は動くの?」
このような不安を抱え、整形外科を探しているご家族もいらっしゃるかもしれません。
合指症(ごうししょう)とは、手や足の指が生まれつき癒合(ゆごう:くっついている状態)している先天性疾患です。
決して非常に珍しい病気というわけではなく、一定の頻度でみられる状態です。

突然その説明を受けると驚きや戸惑いを感じるかもしれませんが、現代医療では適切な治療とリハビリによって、生活の質を大きく向上させることが可能です。この記事では、合指症の基礎知識から治療、リハビリ、将来の見通しまでをわかりやすく解説します。
合指症とは?|指が分かれる途中で止まった状態
赤ちゃんの手は、お母さんのお腹の中で最初は「一枚の板」のような形をしています。そこから指と指の間に裂け目ができ、徐々に分かれていきます。この分離の過程が十分に進まなかった場合に、指がつながったまま生まれてくることがあります。これが合指症です。
合指症の主なタイプ
合指症にはいくつかの分類があります。
① 皮膚性合指
皮膚のみがつながっている状態です。比較的軽度で、機能面への影響が少ない場合が多いです。
② 骨性合指
骨まで癒合している状態です。より複雑な手術が必要になることがあります。
③ 完全合指
指先まで完全につながっている状態。
④ 不完全合指
指の途中までつながっている状態。

また、単独で起こる場合もあれば、他の先天性疾患と合併する場合もあります。そのため、必要に応じて全身の評価を行うこともあります。
合指症の原因|はっきりとはわかっていません
合指症の明確な原因は、現在も完全には解明されていません。
考えられている要因としては、
- 胎児期の発達過程での分離不全
- 遺伝的な背景
- 染色体異常や症候群の一部
などが挙げられます。
しかし多くの場合は単独で発生し、妊娠中の生活習慣や行動が直接の原因になるわけではありません。ご家族がご自身を責める必要はありません。
症状|生活への影響はどのくらい?
軽度の皮膚性合指では、乳児期にはほとんど生活に支障がないこともあります。しかし成長に伴い、次のような問題が出ることがあります。
- 指の独立した動きが難しい
- 物をつまむ動作がしづらい
- 指の成長差による変形
- 見た目への心理的影響
特に親指と人差し指の間など、機能的に重要な部分の合指では、つまみ動作や細かい作業に影響が出ることがあります。
診断|出生時にわかることが多いです
合指症は多くの場合、出生時の視診で診断されます。その後、癒合の程度を評価するためにX線検査を行います。
骨性合指かどうかを確認することは、手術計画を立てるうえで重要です。
場合によっては、他の合併症がないかどうかを確認するため、追加検査を行うこともあります。
治療|基本は手術による分離です
合指症の治療は、原則として手術による分離です。
手術時期


一般的には1〜2歳頃に行われることが多いです。
理由としては、
- 麻酔の安全性が比較的高まる時期
- 指の成長への影響を考慮
- 社会生活への配慮
などが挙げられます。
ただし、症例ごとに最適なタイミングは異なります。
手術内容
- 癒合部の分離
- 指間に皮膚を形成
- 必要に応じて皮膚移植
- 骨や腱の調整
特に骨性合指では、複数回の手術が必要になることもあります。
手術のメリットと課題


メリット
- 指の可動域改善
- 見た目の改善
- 将来の機能向上
課題
- 麻酔のリスク
- 傷あと
- 成長に伴う再手術の可能性
ご家族と十分に相談しながら決定していきます。
リハビリテーション|機能回復に欠かせません
手術後は、1週間〜1か月程度のギプス固定を行います。癒合範囲が広い場合は、ギプス除去後も装具を6か月程度使用することがあります。


ギプス除去後のリハビリ
- 指の可動域訓練
- 創部周囲のマッサージ
- 皮膚の柔軟性改善
- つまみ動作の練習
- 日常生活動作練習
遊びを取り入れたリハビリは、小児では特に効果的です。
ご両親へ自宅でのケア方法を指導することも重要です。
心理的サポートも重要
合指症は外見に関わるため、心理的な影響も考慮する必要があります。
- 周囲との違いへの不安
- ご家族の心配
- 将来への不安
医療は身体だけでなく、心のサポートも含まれます。安心して相談できる環境が大切です。
よくある質問(Q&A)



必ず手術しなければいけませんか?



軽度で機能に問題がなければ経過観察となることもあります。ただし多くの場合、機能改善のため手術を検討します。



将来、普通に手を使えますか?



適切な治療とリハビリを行えば、多くのお子さんが日常生活に大きな支障なく成長されています。
まとめ|正しい理解が未来を支えます
合指症は生まれつきの特徴のひとつです。現代医療の進歩により、適切な治療とリハビリで生活の質を高めることが可能です。
「赤ちゃんの指がつながっている」「合指症と診断された」「所沢 整形外科で相談したい」
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