親指の付け根が痛い・フタが開けられない原因は?母指CM関節症をやさしく解説【おやま整形外科クリニック所沢院】
はじめに|親指の付け根の痛みで困っていませんか?
「最近、親指の付け根が痛い」「ペットボトルやビンのフタが開けられなくなった」「ドアノブをひねるとズキッとする」
このような症状で不安を感じ、所沢の整形外科を探している方も多いのではないでしょうか。
日常生活で何気なく使っている親指ですが、痛みが出ると家事や仕事に大きな支障が出てしまいます。
その原因のひとつとして考えられるのが母指CM関節症(ぼしシーエムかんせつしょう)です。
この記事では、母指CM関節症について、医療用語をできるだけかみ砕きながら、原因・症状・検査・治療・リハビリ・予防までを丁寧に解説します。
「親指の痛みがなかなか治らない」「これって年のせい?」と悩んでいる方に、少しでも安心していただける内容を目指します。
母指CM関節症とは?|親指の付け根に起こる関節の病気
母指とは親指のことです。
親指は、
- 末節骨(指先の骨)
- 基節骨(その手前の骨)
- 中手骨(手のひら側の骨)
という3つの骨で構成されています。

このうち、中手骨と手首側にある
大菱形骨(だいりょうけいこつ)との間にある関節を
母指CM関節と呼びます。
母指CM関節は、親指を他の指と向かい合わせて
「つまむ」「握る」「ひねる」といった動作を可能にする、とても可動性の高い関節です。
その反面、長年の使用や加齢により、
関節の軟骨(クッション)がすり減りやすいという特徴があります。
軟骨が減ってくると、
- 骨同士が直接ぶつかりやすくなる
- 関節を支える靭帯がゆるむ
- 関節がズレかかる(亜脱臼)
といった変化が起こり、
これによって痛みや腫れ、変形が生じる状態を
母指CM関節症と呼びます。

母指CM関節症の原因|なぜ親指だけが痛くなるの?
1. 使いすぎ・長年の負担
親指は、物をつまむ・ひねる・握るなど、日常生活で酷使されやすい指です。
家事や仕事、スマートフォン操作など、気づかないうちに負担が蓄積していきます。
2. 加齢による軟骨のすり減り
年齢とともに関節の軟骨は少しずつ減っていきます。
これは自然な変化ですが、母指CM関節は特に影響を受けやすい部位です。
3. 亜脱臼(あだっきゅう)
亜脱臼とは、「完全には外れていないけれど、関節がずれかかっている状態」です。
このズレが、動作時の痛みの大きな原因になります。
4. 女性ホルモンの影響
母指CM関節症は、更年期以降の女性に多いことが知られています。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、軟骨や靭帯が弱くなりやすいと考えられています。
母指CM関節症の症状|こんな動きで痛みが出ませんか?
初期は「だるい」「違和感がある」といった軽い症状から始まることが多いです。
進行すると、次のような動作で痛みが強くなります。
- ペットボトルやビンのフタを開ける
- ドアノブや蛇口をひねる
- ハサミやホチキスを使う
- 手をついて立ち上がる
また、
- 親指の付け根が腫れて見える
- 骨が出っ張ってきたように感じる
- 親指が開きにくくなる
といった変化が現れることもあります。
さらに進行すると、
親指の先の関節が曲がり、手前の関節が反る
スワンネック変形(白鳥の首変形)を起こすこともあります。

検査・診断|他の病気との見分けが大切です
診察では、
- 親指の付け根を押したときの痛み
- 親指をひねったときの痛み
などを確認します。
似た症状を起こす病気として、
- ドケルバン病(手首の腱鞘炎)
- 関節リウマチ


などがあり、これらとの鑑別が重要です。
レントゲン検査では、
- 関節のすき間が狭くなっている
- 骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲ状の骨が出ている
といった所見が確認されることがあります。
治療方法|まずは保存療法から行います
母指CM関節症の治療は、症状の強さや生活への影響に応じて段階的に行います。
多くの場合、いきなり手術になることはなく、まずは保存療法から始めます。
保存療法(手術をしない治療)
- 親指を安静にし、無理な動作を控える
- 湿布や塗り薬、内服薬で炎症を抑える
- サポーターや装具で関節を保護する

これだけでも、痛みが軽くなる方は少なくありません。
注射治療
保存療法で十分な効果が得られない場合、
ステロイド注射を行うことがあります。
手術療法
痛みが強く、日常生活に大きな支障がある場合には手術を検討します。
- 切除関節形成術
- 関節固定術
リハビリ|母指CM関節症でとても重要なポイント
母指CM関節症では、リハビリが痛みの改善・再発予防に非常に重要です。
単に安静にするだけではなく、
関節に負担をかけない使い方を身につけることが大きな目的になります。
リハビリの目的
- 親指の付け根への負担を減らす
- 関節の安定性を高める
- 日常生活動作を楽にする
① 痛み・炎症が強い時期
- サポーター・装具の正しい使用方法の指導
- 痛みが出にくい家事・仕事動作の工夫
- 親指に過度な力がかからない使い方の練習
② 痛みが落ち着いてきた時期
- 親指を広げすぎない軽い可動域運動
- 指全体を使ったやさしいグーパー運動
- 母指CM関節に負担をかけない動作練習
③ 再発予防・生活動作改善
- 親指以外の指や手首を使う練習
- 握り方・つまみ方の修正
- フタを開ける、洗濯ばさみを使うなど実生活に近い練習

※ 自己流のストレッチや筋トレは、かえって痛みを悪化させることがあります。
リハビリは整形外科・理学療法士の指導のもとで行うことが大切です。
よくある質問(Q&A)



親指の付け根の痛みは、自然に治りますか?



軽症であれば落ち着くこともありますが、痛みが続く・繰り返す場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。



親指の痛みが治らない場合、手術になりますか?



必ずしも手術になるわけではありません。
多くの方は保存療法とリハビリで改善しますので、まずはご相談ください。
まとめ|親指の痛みは我慢せず、早めに相談を
母指CM関節症は、治療・リハビリ・生活動作の見直しを組み合わせることで、痛みを軽減し、日常生活を楽にすることができます。
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親指の付け根の痛みでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
早めの受診が大切です。

