関節リウマチとは?症状・原因・検査・治療・予防まで徹底解説【所沢】
はじめに
「朝起きると手がこわばって動かしにくい」
同じ関節が左右とも腫れて痛む
そんな症状はありませんか?
それは 関節リウマチ の初期サインかもしれません。
関節リウマチは放置すると軟骨や骨の破壊につながりますが、早期発見・早期治療 によって進行を抑え、痛みや変形を最小限にできる時代です。本記事では、所沢エリアの一般の方向けに、病気のしくみから検査・治療、日常生活の工夫までをやさしく整理して解説します。
関節リウマチとは?
関節の内側を覆う 滑膜(かつまく) に炎症が起こり、滑膜が増殖して炎症物質(サイトカイン)を放出、痛み・腫れ・こわばりを引き起こす自己免疫疾患(膠原病の一種)です。
炎症が長期化すると 軟骨・骨の破壊 が進み、変形や可動域制限 の原因になります。現在は薬の進歩により、発症早期からの治療で進行を抑える ことが期待できます。
因みに間接の内側にある滑膜になんで炎症が起こるかっていうと、基本は
・スポーツや長時間の使用などによる使いすぎ
なんだけど、関節リウマチは少し違うんだよね。原因は下に書くね。
病気が進むとどうなる?
- 手指・手首・足趾などの小関節から始まり、膝・股関節など大関節へ広がることがあります。
- 稀に環軸椎亜脱臼(首の上部の不安定性)など注意すべき病態もあり、定期的な診察と画像評価が重要です。
主な原因
明確な単一原因は不明ですが、次のような要因が複合して関与すると考えられています。
– 体質(遺伝的素因)
– 感染・ホルモン・喫煙などの生活因子
– 男女比では女性に多く、30〜50代の発症が目立ちます。

症状
初期に多いサイン
- 朝のこわばり(30分以上続くことが多い)
- 左右対称の関節痛・腫れ(手指・手首・足趾など)
- 握力低下、瓶のフタやドアノブが開けにくい
- ホチキス・はさみ・ボタンが扱いにくい
- 箸・ファスナー・家事動作の違和感
進行に伴う症状
- 可動域制限、腫脹、熱感
- 膝の関節水腫、「痛くて歩けない」
- 全身症状:だるさ、微熱、食欲低下、貧血 など

セルフチェック(複数該当で受診推奨)
– 朝のこわばりが30分以上続く
– 同じ関節が左右ともに痛い/腫れる
– 指先がむくんでリングが抜けにくい
– 握る・つまむ動作がつらい
– 微熱や倦怠感が続く
特に朝起きたときに症状が出やすいといわれているよ。気になる人はチェックしてみてね。
検査・診断
診断は症状の持続、触診、血液検査、画像検査の総合評価で行います。
– 血液検査
リウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体、MMP-3など。RF陽性=即診断ではなく、総合判断が重要です。
– 画像検査
X線で関節裂隙の狭小化や骨びらんを評価。必要に応じて超音波やMRIで早期変化や滑膜炎を確認します。
– 重症度評価
疼痛・腫脹関節数、炎症反応(CRP)、画像所見、ADLへの影響などを組み合わせて治療方針を決定します。
関節リウマチはどんな風に進行していく?
関節リウマチの進行度は次の4段階に分類されます。
初期
レントゲンで変化は見られず、日常生活にもほぼ影響はありません。
中期
軟骨が減り始め、関節の間が狭くなってきます。節々に違和感を感じますが、身の回りのことは自力でできる状態です。
後期
骨や軟骨が破壊されてきています。外出などに介助が必要になってきますが、身の回りのことはなんとかできる状態です。
末期
軟骨がなくなり、骨が固定され関節の機能が失われています。身の回りのことは難しくなり、車いすもしくはベッド上での生活となります。
ステージ3や4になってしまうと、治療をするのは困難になってくるんだ。
関節リウマチはステージ1や2の段階で早期に発見し、早期に治療していくことが望ましいよ。不安な人はかかりつけ医に行ってね。
埼玉県所沢市に住んでいる方は、所沢駅東口から徒歩2分にある『おやま整形外科クリニック所沢院』にご来院ください。
治療法
治療の基本は 早期に炎症を抑え、関節破壊を防ぐ こと。重症度や合併症、生活背景を踏まえ最適な組み合わせを選びます。
保存療法(薬物+注射+リハビリ)
- 抗リウマチ薬(DMARDs):免疫の誤作動を抑え、関節破壊の進行を予防。効果発現まで2か月〜半年かかることがあり、定期検査と用量調整が大切。
- NSAIDs(消炎鎮痛薬):炎症と痛みを抑えて日常生活を支える。
- ステロイド:炎症を素早く抑える補助。用量・期間を慎重に。
- 生物学的製剤/分子標的薬:炎症に関与する分子(サイトカイン等)をピンポイントに抑制。既存治療で不十分な場合などに検討。
- 関節内注射:ステロイドやヒアルロン酸で痛みコントロール(根治ではないため併用療法の一部)。
リハビリテーション
目的は機能維持・疼痛軽減・変形予防・動作能力の保持。
理学療法士が個別プログラムを作成します。
– 関節可動域訓練:手指のグーパー、手関節屈伸、肩・肘の誘導運動など。
– 筋力・持久力トレーニング:スポンジ握り等の把持力強化、椅子座位での膝伸展、つま先上げ。
– 関節保護テクニック:体重のかけ方の工夫、道具の使い分け、装具(スプリント)活用。
– 日常動作指導:痛みが強い時期の局所安静とペーシング、温熱・冷却の使い分け、休息と活動のバランス。
上記はあくまでも例だよ。自己流でやるのが正直1番危険だということは知ってて欲しいな。
当院では、整形疾患に特化した専門の理学療法士が担当するとよ。
関節リウマチをはじめ、お身体に不安のある方々はご来院してみてね。
手術療法
薬物療法・リハビリで不十分な場合や末期の関節破壊では手術を検討します。
– 人工関節置換術(膝・股・肘・指など)
– 腱縫合・再建(手指の腱断裂など)
– 頸椎安定化術(環軸椎不安定性が強い場合)
入院目安は術式により2〜4週間。
術後リハビリまで含めると数週間〜数か月の計画になることがあります。
費用は条件により高額療養費制度の対象です。
予防・生活の工夫
今日からできる関節にやさしいコツ
- 朝のこわばり対策:温シャワーや蒸しタオルで温め、ゆっくり可動域運動をしてから活動開始。
- 姿勢と環境:和式より洋式トイレ、床座より椅子・ベッド。枕は首に合う高さを。
- 靴の選び方:ヒールは負担増。安定したローヒールを選択。
- 体重・筋力管理:お菓子や白米・パンの摂りすぎ注意。たんぱく質・野菜・海藻をバランスよく。
- 禁煙:治療効果・創傷治癒に影響。禁煙支援はご相談ください。
まとめ
関節リウマチは早期受診・早期治療が何より大切です。
– 「朝のこわばり」「左右対称の関節痛・腫れ」は要注意
– 薬物療法+リハビリ+生活の工夫で痛みを抑え、関節を守る
– 所沢で気になる症状がある方は、整形外科での評価をご検討ください
医療機関情報(ご相談はこちら)
おやま整形外科クリニック所沢院
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