【変形性脊椎症】変原因・症状・治療を医師がわかりやすく解説!

先生、最近腰が痛くて動きづらいんです…年のせいですか?

もしかすると変形性脊椎症かもしれませんね。背骨がすり減ることで痛みや違和感が出ることがあるんですよ。

放っておいて大丈夫ですか?

痛みが続くなら要注意!進行すると神経を圧迫することもありますよ。

それは困ります!
詳しく教えてください!

脊椎(背骨)が年齢とともにすり減ったり変形したりすることで起こる疾患です。長年の負担や加齢により、背骨の柔軟性や安定性が低下し、痛みや違和感が出ることも。特に腰や首(腰椎・頸椎)に多く発生しますが、背中(胸椎)に影響することもあります。「最近、腰や首が気になる…」という方は、早めのチェックが大切です!

目次

変形性脊椎症って?

変形性脊椎症では、具体的には以下のような変化が起こります。

椎間板の劣化

加齢や長年の負担で、背骨のクッションである椎間板がすり減り、衝撃を吸収しにくくなります。

骨の変形(骨棘の形成)

負担が増えた脊椎が変形し、トゲ状の骨(骨棘)が発生します。関節の動きが悪くなり、痛みが出ることも。

神経圧迫・痛みの悪化

骨棘や変形した関節が神経を圧迫し、しびれや強い痛み、動きの制限が現れることがあります。

変形性脊椎症の症状とは?

症状は人それぞれですが、腰や首の痛みしびれ筋力低下動きづらさがよく見られます。特に「長く歩くと腰が重だるい」「首を動かすと違和感がある」なんて感じたら要注意!早めのケアが大切です。

  • 腰痛
    • 腰椎に変形性脊椎症が起こると、腰や尾骨周辺にじわじわした痛みを感じることがあります。特に長時間座った後や動いた後に悪化しやすいのが特徴。
  • 頸部痛
    • 頸椎に変形性脊椎症が起こると、首や肩周りに痛みを感じることがあります。特に長時間同じ姿勢を続けたり、頭を動かしたときに悪化しやすいのが特徴。
  • 神経症状
    • 変形性脊椎症で神経が圧迫されると、手足のしびれや力が入りにくいといった症状が出ることも。
  • 運動制限
    • 脊椎の変形や関節の変性が進むと、体の動きが制限されることがあります。特に腰椎の変形で神経の通り道が狭くなると(脊柱管狭窄症)、長く歩くのがつらくなることも。

 変形性脊椎症少しずつ進行し、痛みや動きの制限が悪化することも。症状の出方は人それぞれなので、「最近つらいな…」と感じたら、早めに医師に相談して、しっかり対策を!

症状は人によって違うんですね...

そうなんです!
だからこそ、自分で変形性脊椎症と気づくことは難しくもあるんです。

なるほど。
どうやって見分ければいいんですか?

では、ここからは検査と治療について説明していきましょう!

診察・検査

変形性脊椎症の診察では、以下のような診察や検査が行われます。

問診 

症状の特徴や発症時期、進行具合を詳しく確認

身体チェック 

姿勢・歩き方・関節の動き・筋力・神経の状態を評価

画像検査

 レントゲン 骨の変形や骨棘の有無を確認

 MRI 神経の圧迫や軟部組織の状態を詳しく調べる

その他の検査 

必要に応じて血液検査、骨密度測定、神経検査を実施

治療

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 変形性脊椎症の治療法は、

軽度〜中等度なら痛みのコントロールやリハビリが基本!
重度になると、手術が必要になることも...

保存的な治療
  1. 疼痛管理
    • 非ステロイド性抗炎症薬( NSAIDs)や痛み止めの処方が行われることがあります。
  2. 理学療法(リハビリテーション)
    • 筋力トレーニング、ストレッチ、温熱療法、電気療法などが行われ、筋力の改善や痛みの緩和を図ります。次項で詳しく説明します
  3. 補装具の使用
    • 脊椎をサポートするために装具や杖をお勧めする場合があります。
外科的な治療

手術

 重度の症状や保存的な治療が効果が得られない場合、手術が検討されることがあります。手術の選択肢は個人の症状や状態に基づいて決定され、椎間板摘出術、椎弓切除術、脊柱固定術などが行われます。

え、ひどいと手術になるんですか!

重症化した場合は手術が適応になるケースもありますが、基本は薬やリハビリで対処します。

そうなんですね。
リハビリってどんなことするんですか?

では、リハビリについて解説しましょう!

リハビリテーション

 変形性脊椎症に対するリハビリテーションは、痛みを和らげ、動きやすさを取り戻すために大切です。以下では、その内容をお伝えします。

  • 評価と目標設定
    • どこが痛い?どんな動きがつらい? 日常生活で困っていることは?どのくらい回復できそう?理学療法士などのリハビリ専門家が、これらをしっかりチェック!一人ひとりに合ったリハビリプランを作り、無理なく改善を目指します
  • 運動療法
    • 専門性を活かした技術で筋力UP・柔軟性改善・姿勢の調整体の使い方を学習!
      一人ひとりに合ったプログラムで、無理なく続けることが大切です!
1. 筋力トレーニング

背中、お腹、お尻の筋肉を鍛えて、背骨をしっかり支える力を強くします!

2. 柔軟性改善運動

筋肉を柔らかくするストレッチを行い、特に腰や股関節周りの動きをスムーズにすることが大切です!

3. 有酸素運動

ウォーキングや水泳などの軽い運動は、体の調子を整え、痛みを和らげる働きを助けたり、体重管理にも役立ちます!

  • 疼痛管理
    • 温めたり冷やしたり、電気を使った治療やマッサージなど、さまざまな方法で痛みを和らげます!
  • 日常生活動作の指導
    • 毎日の動作をラクにするためのアドバイスを行います!
      例えば、正しい姿勢のとり方、重い物の持ち方、デスクワーク時の工夫など、体に負担をかけないコツをお伝えします!
  • 教育と自己管理
    • 患者様自身も自分の体の状態を知り、普段の姿勢に気をつけながら、エクササイズを続けることが大切です!

 リハビリの内容は一人ひとり違うので、医師や理学療法士と相談しながら最適なプログラムを選びましょう! 無理なく続けて、しっかりサポートを受けることが重要になります。

色々な方法があるんですね✨

そうです!
ですから、不安があれば一度来院していただくことが自身の健康にも繋がります!

わかりました!

でもそうならないための予防もあるんですよね?

そうですね、
では最後に予防法をお伝えしましょう!

予防方法

正しい姿勢をキープ!座るときも立つときも背筋を伸ばすと、脊椎への負担を軽減できます。

 適度な運動&筋トレ! 筋力をつけることで骨格が安定し、脊椎への圧力を分散します。

体重管理も大事! 余分な体重は脊椎に負担をかけるので、バランスの良い食事&運動で健康をキープします。

毎日のちょっとした意識で、脊椎を守りましょう!

医師のアドバイス・まとめ

 生活習慣の影響を受けやすい変形性脊椎症。でも、正しいケアをすれば痛みを管理し、快適な生活を続けることができます!背中の痛みや違和感を感じたら、早めに専門医へ相談を!

変形性脊椎症についてわかりました!

変形性脊椎症に限らず、何か不安があれば早めの治療が大事です!

そうですね!
早めに受診します!

当クリニックでは、早期診断からリハビリテーションまで行っております!また、オンライン診療も行っております!
不安がありましたら
ところざわ整形外科クリニック
までご来院ください!

ところざわ整形外科クリニックでの治療費の例

初診の診察レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円
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